生きづらくとも

憂鬱ななモノローグ

ノスタルジーというフィクション

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自分はその時代を知らないしその後も原風景として幼少の記憶に焼きついているわけでもないのに洋館を見るたびにノスタルジックな気分からついシャッターを切るのは幻想でしかない。

洋館に限らず古い日本家屋もそうだ。わたしが住んでいた町の風景とは全く異なるものを見て懐かしく思うのもリアルじゃない。記憶の再現をそこに見ているのではなく後付けで作られた新しい記憶に合致させてはノスタルジーに浸っている。