生きづらくとも

憂鬱ななモノローグ

桜の咲くころ

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映画『シェルタリングスカイ』のエンディング近く原作者であるポール・ボウルズが死ぬまでにあと満月を何度見られるだろうかだったか死ぬまでに見られる満月はいくらもないというようなセリフをナレーションでつぶやく。

日本人にとっては「桜の花」が満月にとって代わるだろう。この春も桜を拝めた、来年もまたそのときまで元気でいられるだろうか。毎年のように父がこぼすようになった。その心境は実感としてわたしにはまだない。ただ純粋に来年の今頃は生きていられるだろうか、元気でいられるだろうかと自答している。